上海中医薬大学短期留学 5日目

鉏桂祥先生による授業 勉強会

あっという間に上海5日目です。
午前中は薬膳グループと一緒に上海中医薬大学で「内科疾患と婦人科疾患の中医薬治療(講義)」を受け、午後は一人で上海市の中心部まで移動し、静安区中心病院で「鍼灸実習」を行います。午後からは研修生が私一人となるので、楽しみというよりも不安の方が大きいです。

それでは、今回も張り切ってレビューしたいと思います。

前回の記事はこちら↓

上海中医薬大学短期留学 4日目
今回は上海4日目。 早いもので折り返し地点となります。 午前中は上海中医薬大学付属病院(曙光病院)での推拿病院実習、午後は上海中医薬大学での推拿講義、推拿実技です。日本の国家資格免許である、「あん摩マッサージ指圧師」取得者からみた推拿と...

内科疾患と婦人科疾患の中医薬治療(講義)

昨日受講したのは「中医学概論」でしたが、今回はそれぞれの病態や中医薬を使った治療法を学びました。講師は前回と同様に鉏桂祥先生で、受講メンバーは薬膳グループと私です。(薬膳グループはこの後に帰国するので、日本人の短期留学性は私一人になります。)

鉏桂祥先生の講義は相変わらず分かりやすく、使用する具体的な生薬や処方を教えて頂きました。時間の都合上、婦人科疾患の話は更年期障害しか聞けなかったのが悔やまれますが、それでも十分得るものはありました。

以上で、上海中医薬大学での座学は全て終了です。
残されたカリキュラムは全て病院実習となります。

鉏桂祥先生による授業
鉏桂祥先生による授業。
現役医師による完全日本語中医学講座はレア度が高いです。

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筆者は兵頭先生です。

 

鍼灸実習 in 静安区中心病院 前編

大病院での鍼灸実習は、今回の中国短期留学で私が最も楽しみにしていたカリキュラムです。
前の記事でもお伝えしましたが、私は国内の整形外科で鍼灸を施していた経験があります。日本と中国の現場の違いを、是非この目で見たいという事で中国短期留学を決意したようなものです。
なお、先日訪れた「曙光病院」にも鍼灸科はありますが、静安区中心病院の方がより鍼灸治療に力を入れているそうです。

上海中医薬大学から静安区中心病院までは相当な距離があり、地下鉄と路面電車であれば合計約1時間、タクシーの場合は約40分の距離にあります。初日となる今回は、昼休み中(1時間)に移動する必要があるため、タクシーを使用しました。

さてさて、まずは静安区中心病院について学習しましょう!

上海中医薬大学から静安区中心病院まで
上海中医薬大学から病院までは、かなりの距離があります。
今日明日と通うことになるのですが、両日とも行きはタクシー、帰りは地下鉄と路面電車を使用します。昼食は時間節約のため日本から持参したカロリーメイトで済ませました。
しかも路上で。 😥

上海市静安区中心病院について

「中心病院」と命名されているだけあって、静安区中心病院は上海市の中心に位置します。
80年以上の歴史があり、総建築面積は47,110平方メートル、ベッド数は628、従業員は1,000人超えの総合病院です。救急病棟もあるハイテクな病院ですが、ここでも当然のように鍼灸科や推拿科があります。

静安区中心病院の看板
静安区中心病院の看板です。

いざ、鍼灸実習

ちょっとしたトラブルがあり、1時間遅れのスタートとなりました。
てっきり私の他に研修生はいないと思っていたのですが、上海中医薬大学(本科)の学生が5名、個人的に研修に参加している日本人が1名、私を含めて計7名で研修を行います。なお、本科の学生とは医師の卵です。中国には鍼灸師という免許はなく、医師が鍼灸を行います。

我々を担当するのは、鍼灸科主任の「郭大暢先生」です。
郭大暢先生は、1984年から静安区中心病院に勤務しており、日本の名古屋大学医学部も卒業されている超エリートでございます。現在は、上海中医薬大学 助教授(兼職)、中国医学会上海鍼灸学科理事、上海市静安区中心医院鍼灸科主任という、鉏桂祥先生と同様に素晴らしいご活躍ぶりです。今回の短期留学は本当に講師陣に恵まれたと思っています。

独特の雰囲気を感じつつ治療室に入ると、そこは古き良き昭和の匂いがする鍼灸院でした。
モクモクと煙が立ち昇る灸頭針、流れるような手さばきで行われる吸い玉、寸分の狂いもなく経穴に刺入される中国鍼、そして、唸りを上げる10台以上の換気扇・・・。

第一印象は懐かしいの一言です。
私は昭和後半の生まれなので実際には目にしたことはないのですが、恐らく昭和、もしくはそれ以前の名人がいる鍼灸院とは、きっとこの様な感じだったのでしょう。近年のハイセンスな鍼灸院やエステの内装とは全く違い、そのまま時代映画の撮影に使えそうな、独特の雰囲気を醸し出しています。
ベッド数は10台ですが、椅子に腰掛けて施術を受ける患者さんを含めると、一度に診られる患者数は最大で15人といった所でしょうか? 郭先生と助手の先生(研修生ではなく医師です。)が流れるような手付きで次々と患者さんの治療を行っています。

私以外の研修生は何度も静安区中心病院に来ているらしいので、慣れた手付きで先生方の手伝いをしています。私はと言うと、まずは建物内の見学をした後、先生方の一連の動作を食い入るように眺めていました。
初日の実習は大体この様な感じで、あっという間に時間切れとなりました。細かいレビューは次回の記事にご期待下さい。

静安区中心病院鍼灸科の様子
古き良き昭和の香りがする鍼灸治療室。
80年前からこの状態という訳ではなさそうですが、相当年季が入った治療室です。

クールジャパン?!

無事に本日の研修を終えた我々(中国人5名と私)は帰る方向が同じなので、みんな仲良く一緒に帰宅する運びとなりました。(もうひとりの日本の方は駅が違うので早々に別れてしまいました。)
そこまでは良いのですが、私は中国語分からない、相手は日本語分からない状態なので、困った事となりました。何せ、全く会話が出来ないのです。 😯
となると英語の出番なのですが、私が外国人相手にバリバリ仕事をしていたのは15年以上も前の話なので、綺麗さっぱり忘れています。 😳

ここで登場したのが、皆様ご存知の「Google翻訳」でございます。
このソフトは結構な頻度でアホな翻訳を行うのですが、無いよりかは明らかにマシ、Google様々です。色々と話しているうちに、女性の一人が日本のアニメやドラマが好きだということが分かりました。なんでも、「けいおん」というアニメのフィギュアを日本の秋葉原で買ったとかで、kawaii、kawaiiを連呼していました。

「けいおん」は、女子高生がバンドを組むアニメで、日本でも社会現象になったほど流行りました。現役ギタリストである私も、よ~く知っているお話でございます。多分、今でもその気になれば2.3曲は劇中歌を弾けるでしょう。
アニメパワーのお陰で彼らとの会話が弾み、すっかり打ち解ける事が出来ました。地下鉄や路面電車を利用してホテルまで送り届けてもらい、「また明日!」と別れるのですが、明日、衝撃の事実が判明します。

5日目を振り返って

今回の収穫は何と言っても、静安区中心病院での鍼灸実習です。
私の知る限り、日本では失われてしまったであろう本物の職人技を間近で見ることが出来ました。また、患者さんが当たり前のように鍼灸や吸い玉を受け入れている姿勢も素晴らしく、中国では鍼灸や漢方薬が生活の一部として根付いていると改めて実感できた日でもございました。

次回は今回に引き続き、「静安区中心病院での鍼灸実習」の様子と、「曙光病院での中医内科病院実習」の様子をお伝えします。
なお、残り2日の実習は全て午前のみで、午後は待ちに待ったフリータイム(観光)でございます!
本ブログご覧になっている方はお気づきかも知れませんが、私、未だに一度も観光に出ておりません。ホテル~研修先の往復ばかりで、ホテル内でも只管勉強です。

訪中前に宣言した通り、今回は「中医学に特化したガチ系の短期留学」ですが、流石に文化交流(観光)を全くしないのは勿体無いので、満を持しての出発となります。
勿論一人なので、公共交通機関を駆使して出かけます。 😈

松茸小籠包
今日の夕食はいつもの食堂で松茸小籠包です。
小籠包の中では2番目に高い品です。


6日目、7日目は午前中のみ研修が行われるので、2日分をまとめて記事に致します。
また、それぞれの午後に観光に出かけるので、これを観光編として後日記事に致します。(観光編のほうがアクセス数が高くなる予感がします。)

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