【海外通販】ベラチスポーツでDEROSA IDOLを購入

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見た目だけ完成

スイスの老舗サイクルショップ「Bellati Sport」で、「DEROSA IDOL 2021年モデル」の完成車を購入してみました。このときの購入方法や注意点を数回に分けて記事にします。今回は第一弾です。

Bellati Sportとは

「Bellati Sport(ベラチスポーツ、通称ベラチ)」はスイスのサイクルショップです。創業は2007年、経営者は元競輪選手のアンドレア・ベラチさんで、自転車業界に古くから精通している人物です。その対応の良さから、日本でもかなり前から愛用している方が多くいらっしゃいます。原則的には通販がメインですが、スイスの南、イタリアに近い土地に実店舗を設けてるので店舗販売も行っています。

ベラチで購入した理由

私が重要視したのは品揃えの多さです。日本国内では流通量が少なく入手困難あるいは不能となっているモデルが、ベラチであれば高確率で販売されています。実際に私が探していたDEROSAのIDOL2021年モデルは既に国内では完売していましたが、ベラチに問い合わせると2ヶ月で取り寄せ可能との返事が返ってきました。

次点は価格の安さです。日本国内で販売しているスポーツ車は代理店の都合で定価販売が原則となっていますが、海外通販サイトを眺めていると20%~40%オフという破格で販売されているケースを多く見かけます。しかしながら、現在は新型コロナウイルスによる品薄と円安の影響もあり、一昔前と比べると価格面ではそれほど優位性を感じなくなっているのが現状です。

私が購入した2021年モデルのIDOL(フレームセット)の国内販売価格は、298,000円(税抜)で、ベラチでの販売価格は316,500円(税抜)なので、日本国内の販売価格のほうが安いです。更にベラチの場合はスイスから日本国内までの送料20,000円前後と消費税、更にクレジットカード会社の為替手数料(3%前後)か発生しますので、価格面では不利になってしまいます。

では何故高額になるベラチで購入したかと言うと、在庫が豊富な事とグループセットとホイールを同時に購入すると驚異的に安いからです。IDOLの場合は、フレームセット単品であれば国内で購入した方が安価かつ安心なのですが、私が求めていたカンパニョーロのコーラスとフルクラムのホイールを合わせて注文すると、トータルで国内価格と比べると30%近く安く購入出来る事が発覚しました。元々ロードバイクは金額が大きいものなので、30%は相当な節約となります。浮いたお金で予備のパーツを購入することが出来ますので、この価格差は大変魅力的です。

ベラチでの購入方法

他の通販サイトと同様にスペックを選んでポチるだけですが、完成車やフレームの場合はポチる前に必ず納期や仕様を問い合わせて下さい。即ポチりたくなる気持ちは十分理解出来ますが、ここはひとまず落ち着きましょう。

問い合わせる理由ですが、商品の説明文に納期が約6~8週間と書いてあっても最新の情報ではない可能性が高く、場合によっては在庫切れや半年待ち等、確認せずに慌ててポチってしまうと高確率で思わぬトラブルに見舞われます。因みに、私の場合は運良く説明文通り約8週間で発送されました。

なお、支払い方法は原則クレジットカードです。金額が大きい+海外通販なのでカードによっては不正使用と間違えられてロックが掛かってしまいますので、その際はカード会社に問い合わせましょう。私はこの罠にハマりました。

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希望スペックを選んでポチるだけ?

海外通販のデメリット

ベラチに限らず、海外通販には様々なデメリットが生じます。ここでは主なデメリットを4つあげます。

やり取りが全て英語

基本的に相手側とのやり取りは全て英語となります。大手サイトは日本語化されていたりするので、簡単なものであればアマゾンの様に1クリックで購入できますが、フレームや完成車という大物を購入する際は1クリックという訳にはいきません。自分の要望を伝えるのに最低限の英語力が必要になります。幸い今はGoogle先生がいらっしゃいますので、ちょっと手直しするだけで立派な英文を作成することが出来ます。

荷物が届くまでに時間がかかる

これも当然といえば当然なのですが、購入先が外国なので必然的に荷物が到着するまで時間がかかります。特に2020年以降は新型コロナウイルスの影響により飛行機が減便され、2021年6月の時点で、スイス(チューリッヒ)~成田の飛行機は週2便しか飛んでいません。時間がかかればかかるほど荷物に負荷がかかりますので、トラブルに見舞われる可能性が高くなります。

アフターサービスを受ける事が難しい

何らかの問題が発生した際は、購入したアイテムの交換や返品、返金が迫られるケースが出てきます。実際私も何度か経験しましたが、外国に荷物を送るというのは非常に手間がかかる作業です。発送された荷物が行方不明になる事もあるので、余計な心配をすることになります。因みに、この数ヶ月で私は2回のロストを経験しています :mrgreen:

セミプロレベルの知識が必要

送られてくる完成車は原則的に工場出荷状態(未調整)で発送されるので、ロードバイクのセッティングをいちからやり直す必要が出てきます。ディレイラーやディスクブレーキの調節は当然として、様々な工具が必要となります。特に近年はケーブルがフレーム内装式の車体も多く、私が購入したデローザのアイドルはフル内装式なので現在進行系で苦労しています。どこかのWebサイトで見かけましたが、フル内装は人類にはまだ早過ぎる技術です 😈

海外通販でフレームや完成車を買うべきか

本音を申しますと海外通販に慣れていない方は、小物はともかくフレームや完成車等の大物の購入はお勧め出来ません。どうしても欲しい方は、CRCやWiggle、マイプロテイン等のメジャーな海外サイトで十分に経験を積んだ後にチャレンジすべきでしょう。理由は上記で上げたデメリットの影響が大きいからです。理想のバイクが無事に届いても乗れる状態にするまでに想像を絶する苦労をする事になります。

バラ完経験者あるいは信頼できるショップが近所にあり、なおかつ海外通販に慣れている方でしたら、利用する価値は十分あると思います。冒頭でも述べたとおり、品揃えの豊富さや価格面を考慮すると自転車マニアにとっては海外通販は魅力的過ぎます。薬と同じ様に、用法用量を守って正しく扱えば、海外通販は非常に心強い存在となるはずです。

因みに、この記事は私のIDOLが到着して4日後の状態を記事にしていますが、実はまだ乗れる状態になっていません。一見すると、ケーブル類が張ってあり、大半のパーツが仮止めされているので微調整すれば直ぐに乗れそうな感じがするのですが、シフトレバーやブレーキが動かない状態です。

IDOLはFSAの「ACR SYSTEM」というこの世のものとは思えない非常に厄介なケーブル内装システムで組まれているため、最悪組み直しをする羽目になりそうです。こうなった場合、私の技術ではどうにもならないので、信頼できる近所のプロショップにお願いする事にします。

次回はベラチに注文を出してからどれくらいで届いたのかを記事にします。多少のトラブルも発生しましたので、面白おかしい記事にする予定です 😛

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ホースが短くてフロントキャリパーがマウント出来ない

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