ぎっくり腰に効く2種類の漢方薬

整形外科疾患

6月に入り逆子の患者さんが一段落し、いよいよぎっくり腰のシーズンが到来です。当院の場合、5月から6月は本当にぎっくり腰の患者さんが多く、急患として治療院に運ばれてくる事も多々あります。そのような患者さんは痛みによって治療室まで歩けないケースが多いので、患者さんの車の中、あるいは待合室で治療を行っています。大抵の場合、1回の鍼灸治療で痛みは残るものの歩行が可能となり、数回の治療で完治します。

YNSAの様な鍼灸治療が鎮痛に即効性がある事は周知の事実ですが、実は漢方薬も、ぎっくり腰に対して非常に有効な治療手段となります。漢方薬と言うと、「効くのが遅い。」と思われるかも知れませんが、その認識は若干誤っています。

そもそも、明治維新までは薬といえば漢方薬しか存在しなかった訳ですから、痛みに悩まされていた先人たちが特効薬を開発しない訳がございません。従って、ちゃんと急性疾患用の処方も多数存在ます。今回は、その中からオススメの処方を2種類紹介致します。

疎経活血湯(そけいかっけつとう)

ぎっくり腰の様な急性痛から慢性痛まで幅広く対応でき、当院でも非常に多く使われています。痺れや筋肉痛にも最適です。当店では、ヒアルロン酸入の疎経活血湯も取り扱っています。使われている生薬の種類が多く複雑な調合のため、正直申しましてあまり美味しくありません。苦いです。 👿

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬と甘草の2種類の生薬のみで構成されたシンプルな処方です。シンプルなぶん大変お求めやすく、当店の場合1日(3包として)120円で販売しております。個人的には、疎風定痛湯の方が好きなのですが、こちらの方が飲みやすい味なので好む患者さんも多いです。灌仏会(花祭り)で飲まれる甘茶の味がします。ぎっくり腰の他に、こむら返り、急な腹痛にも多用されます。

上記の漢方薬+鍼灸治療を行えば、基本的にぎっくり腰の辛い痛みとはオサラバ出来ます。何事にも言える事なのですが、早期治療がキモとなります。慢性化してしまうと厄介なので、ファーストチョイスとして鍼灸漢方薬治療を取り入れて頂けると、良い結果が期待できるかと思います。

漢方湿布編

激しい痛み、ぎっくり腰に効く漢方湿布
巷には多種多様な湿布薬が溢れています。これらの新しい湿布薬は副作用が強いという難点がございます。漢方薬店しんあい堂では、安全な生薬で構成された痛みによく効く漢方湿布を取り扱っております。

腰痛に対する鍼灸マッサージ+漢方薬の併用治療例

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痛み・痺れ・浮腫み等
一般的に、漢方薬と言えば風邪薬や胃腸薬を思い浮かべるかもしれませんが、整形外科的な痛みに対する処方も沢山ございます。特に加齢から来る痛みは得意分野とされますので、根本的に直したい方は、是非試して頂きたい物です。 上半身の症状(頭痛・肩こり・
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ぎっくり腰の対処法と新常識
突然、激しい痛みに襲われるぎっくり腰。その対処法と新常識を東洋医学の専門家がレクチャー致します。当院では、往診や特効薬も取り扱っております。

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