鍼灸実習 in 静安区中心病院 後編
昨日に引き続き、6日目の午前中は静安区中心病院での鍼灸実習となります。
宿泊しているホテルから実習先の病院までは1時間程かかるため、今回も行きはタクシーを利用しました。何事もなく静安区中心病院に到着し、鍼灸科に向かった私ですが、集合時間になっても昨日合う約束をした上海中医薬大学の本科生達が見当たりません。主任の郭先生に尋ねてみると、
「彼らは午後からだよ。午前中はあなただけね。」
と言うお返事が・・・。
どうやら、本科生達とは言葉の壁により上手く情報伝達が出来ておらず、お互い勘違いしていたようです。昨日せっかく仲良くなったのに残念でなりません。 😡
そもそも、今日は私一人と言う事実に驚きです。
気を取り直して、いよいよ本格的な実習の始まりです。
昨日は見ているだけでしたが、今日は実際に灸頭針に火を着けたり、吸い玉の手伝いをします。何だか修行時代に戻ったみたいで懐かしい気分になったのですが、とにかく忙しく、先生方とロクに会話も出来ず、あっという間に午前中の診療が終わってしまいました。
正直申しまして、不完全燃焼です。
2日間という短い鍼灸実習では仕方がないのかも知れませんが、もう少し中国鍼灸の話を聞いたり、色々と情報交換したかったと言うのが本音です。次回、来る機会があったら中国語をある程度マスターして質問攻めにしたいと思っています。 😎
と、言うわけで、静安区中心病院での鍼灸実習はまたたく間に終わってしまいました。
クヨクヨしていたも仕方がないので、気持ちを当たらにし観光に出発です! この日の午後は、「豫園」と「外灘」に行きました。詳細は「観光編」の記事をご覧ください。
中医内科病院実習 in 曙光病院
いよいよ上海7日目、最後の授業となりました。
トリを飾るのは毎度おなじみ、鉏桂祥先生でございます。今まで何度も鉏桂祥先生の授業は受けていますが、実際の診察を診るのは今回が初めてです。果たして、どの様な病院実習になったのでしょうか?
実習の現場となるのは、上海中医薬大学付属病院である「曙光病院」です。
曙光病院にはもう何度も足を運んでいるので、鉏先生の診察室までは迷うことなく行くことが出来ました。実習開始時刻は8時ですが、7時50分には既に診察が始まっていました。
鉏桂祥先生の診察室。
大きな病院ですが、不思議と迷いませんでした。
前回、曙光病院に来た際は「見学」だったので診察風景を眺めているだけでしたが、今回は「実習」なので、多少は脈診や舌診のお手伝いをさせて頂きました。当院の治療は基本的に脈診や舌診を行わないYNSA(山元式新頭鍼療法)なので、東洋医学的な診察法を試みるのは数年ぶりとなります。私の腕が落ちているかと心配していましたが、いざ実際に患者さんを目の前にすると、過去に散々やって染み付いた習慣は中々消えていないようで、思った以上に正確に出来ていた様な気がします。鉏先生との見立てが合うと、内心、「よっしゃー!」と喜んでいました。 😛
また、内科実習なので「内科」の患者さんばかりかと思ったのですが、思いの外そうでもなく、うつ病を患っている患者さんも何名か訪れていました。
昨日の鍼灸実習同様、あっという間に時間が過ぎてしまい、気がついたら全ての研修プログラムが終わってしまいました。本当に、光陰矢の如しでございます。
短期留学のまとめ記事は後日掲載致します。その記事で総合的なレビュー書きますので、ぜひぜひご覧ください。
さて、担当教官である鉏先生に別れを告げ、午後は楽しい楽しい観光です。
昨日は豫園と外灘に行きましたが、今日の訪問先は、かの有名な、「上海ディズニーランド」でございます!
レベル35を過ぎたオッサンが一人ディズニーランドとは中々滑稽な姿だろうとは思いますが、ここは羽目を外して童心に返り楽しむことと致します。
上海ディズニーランドの記事は「観光編」にまとめて記事に致します。
中医学の基本を学ぶのであれば、この書籍がオススメです。 |
6日目、7日目の病院実習を振り返って
両方の実習に当てはまるのですが、やや不完全燃焼となってしまいました。
その理由は、担当した先生方が忙しすぎるため、通訳を必要とする私に割く時間がなかったからです。これは、私の語学力不足が招いた結果なので留学先には一切の非はございません。研修内容が良かっただけに、無念でございます。
中国語で簡単な日常会話が出来るレベルに到達したら、もう一度訪中してリベンジするつもりです。 😈
言葉の壁を除外した場合、今回の病院実習はとても有意義なものとなりました。
何せ、本物の中医学を実施している大病院の臨床に少しでも参加できたという意義は非常に大きいです。これは、日本にいては絶対に味わえない感覚でしょう。
今回の経験が日本でも活かせるよう、ひたすら努力致します。
なお、上にも書いた通り、今回の短期留学の総合的なレビューを後日掲載致します。「観光編」と合わせて、ぜひご覧ください。
また、上海には8日間滞在したので「8日目」もあるのですが、リニアと飛行機で帰宅するだけなので記事には致しません。
鉏桂祥先生と記念撮影。
目をつぶってしまいました。 😎