アメリカの研究によると、「減量・筋肉増強サプリメントによる深刻な健康被害」が急増しているようです。特にサプリメント大国のアメリカの場合、毎年約2万3000人がサプリメントの摂取をきっかけとして体調を崩し、救急部門を受診しています。過剰とも思われる世界的な健康ブーム裏で、一体何が起こっているのでしょうか?
日本のサプリメント市場は1兆5千億円とも言われ、国民の2人に1人は何らかのサプリメントを使用しているというデータが出ています。ここまで広く浸透していると、サプリメントは特別なものではなく、現代人の日常生活に不可欠と言っても過言ではないでしょう。私も毎日ではないのですが、必要に応じて摂取量を調整した上で必要最低限のサプリメントを摂取するようにしています。
今回問題になっているのはアメリカ国内での話なのですが、オンラインショップの海外通販が一般的になった今、英語が出来なくても日本国内で手軽に外国製のサプリメントが購入できるようになりました。アメリカやヨーロッパのサプリメントは日本の製品よりも優秀でコストパフォーマンスが良いとされていますが、すべての製品に当てはまる訳ではありません。そもそも、よく効く様に感じるのは、海外製品は日本製品と比べると摂取量が異常に多いからです。
また、中にはラベルに表示されていない成分、具体的には、ステロイドや肝機能を悪化せさせる薬品がこっそりと含まれている場合があります。この様な粗悪品を掴まされてしまうと、重篤な健康被害を招く可能性が極めて高くなってしまいます。
この様な被害に合わないためには、第一に怪しい海外通販は避けるべきです。
ユーザーレビューの大半がヤラセがなので、評価が妙に高かったり、聞いたことのないメーカーの製品は購入を控えましょう。特に筋肉増強や精力アップ、ダイエットを謳った製品は怪しいものが多いと言われています。海外通販でサプリメントを購入する際は、有名メーカーかつオリジナルのホームページ(英語)を熟読した上で購入するようにして下さい。また、随分前にも書いたのですが、サプリメントは闇雲に毎日服用するのではなく、必要なときだけ最低限摂取するようにしましょう。そのためには、消費者側が学習し正しい知識を身につける必要があります。
なお、私はヨーロッパで生産しているマイプロテインの愛好家ですが、人によっては下痢や頭痛等を起こしたという報告も上がっています。超一流メーカーであるマイプロテインでさえ、この様な副作用が出る場合もあるので、二流以下のメーカーは怖くて購入できません。
減量・筋肉増強サプリに深刻な健康被害リスク 米研究
米国の0~25歳の若年層を対象とした調査で、減量、筋肉増強、活力増進をうたうサプリメントを摂取した際に、死亡や障害、入院などをもたらす重い有害事象が生じるリスクは、一般的なビタミンサプリメントの2.5倍以上になることが明らかになりました。