【ZWIFT】カンパニョーロ、スラムでELITE SUITOを使うには

ロードバイク
iPadをハンドルに乗せてプレイしています。

ZWIFTというアプリをご存知でしょうか?
ZWIFTはスマホやPCでプレイ出来るスポーツ体験型のアプリです。「スポーツ体験型」と聞いてもいまいちピンと来ないかも知れませんが、要は自分の動きに合わせてアプリ内のアバターが動くゲームの様なものです。スマートローラー(スマートトレーナー)というエアロバイク的なものと接続すればサイクリング、ランニングマシンと接続すればランニングを全国のユーザーと一緒にバーチャルで楽しむことが出来ます。ガチなレースからツーリング的なものまで、遊び方は様々です。アプリ自体は結構前から存在していたのですが、自宅時間が増える中で人気急上昇中です。ゲーム好きな私としては最高のアプリと言えるでしょう!

今回はCampagnolo(あるいはSRAM)のグループセットを取り付けているユーザーが、Elite社のSUITOでZWIFTをプレイするまでの手順を紹介致します。私のスマートローラーはSUITOですが、上位機種のDIRETOでも基本的に同じ作業が必要になりますので、DIRETOをお使いの方にとっても参考になるかと思います。

ZWIFTへようこそ
Zwiftは本格的なトレーニングをビデオゲームと融合することでより楽しく効果的にします。Zwiftのバーチャルワールド仲間と励まし合いながら一緒にレベルアップ。トレーニングプラン、グループライド、レースなど、選択肢はいろいろ。より健康的で強靭な身体づくりをめざして、Zwiftワールドを早速体験してみよう!

ELITE社のスマートローラー

ELITE社はイタリアの自転車アクセサリーメーカーです。様々なアクセサリーを開発販売していますが、ボトルケージが有名なので使用している方も多いのではないでしょうか?
因みに、DeRosaの完成車に初めから付いているボトルケージもエリート社の物になります。

同社からは多くのローラー台が発売されていますが、ダイレクトドライブ式のDIRETOシリーズとELITEシリーズ、昔ながらのホイールオン式のTUOが人気です。グレード的には、DIRETO > SUITO >TUOとなります。DIRETOの最新モデルDIRETO XRは自動負荷・最大再現勾配 24%を再現出来ますが、サイズが大きく個人的には24%も負荷は要らないので却下、TUOは最後まで候補に残ったものの、ローラー台専用のタイヤが必要なので購入対象から外しました。

ELITE SUITO(SUITO-T)

私は「SUITO(正式にはSUITO-T)」を購入しました。購入の決めてになったのは、折りたたむとコンパクトになる事と、自動負荷・最大再現勾配 15%という丁度よい負荷具合を再現出来ることです。SUITOとSUITO-Tの違いについてですが、付属品にスプロケットが付くか付かないかだけで、機能的には全く同じです。私はカンパニョーロの12Sを使用しているためスプロケットを自分で用意するので、SUITOと比べると若干安いSUITO-Tを購入しました。

スペック

設置サイズ 760×560×495mm
収納サイズ 560×150×495mm
重量 約14.5kg
自動負荷・最大再現勾配 15%
ANT+ FE-C、Bluetooth Smart 双方向通信 スピード、ケイデンス、出力を送信
パワーメーターリンク 搭載
磁気抵抗ユニットによる出力計測 誤差±2.5%
130-135mmQR、142-12mmTA 対応
付属品 E-Training1年間無料ライセンス、ZWIFT1ヶ月間無料ライセンス、ライザーブロック

※SUITOには11速(11-28T)カセットスプロケットが付属

SUITOはサイズ感と価格のバランスが丁度良く、日本人の住宅事情に合っていると思います。広い家に住んでる方や、体力自慢の方はDIRETO XR一択でしょう。

セットアップ編

SUITOにはシマノの105相当のスプロケットが付属しますが、SUITO-Tには付属していません。また、SUITOを購入した方でも、カンパニョーロやスラム、あるいはデュラを使いたい方は別途スプロケットを用意する必要があります。個人的な意見ですが、ZWIFTは勾配が多いので、11-30T以上の乙女ギアがオススメです。

新たにスプロケットを購入せずに、車体に付いている物を移植する方法もありますが、その都度取り外しをするのは大変なので、この際に購入してしまったほうが良いでしょう。シマノ以外は当然フリーハブが必要になりますので、こちらもご購入下さい。後はスプロケットを脱着するための専用工具も必要になります。

※フリーハブは「VOLANO/DRIVO/KURA用 ボディ」を使用します。

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Chorus12sの取り付け

Campagnoloの場合はスプロケットを40Nmで取り付けます。車のタイヤが100Nmですので、それなりの強い力が必要になります。マニュアル通りの力で取り付けるにはトルクレンチが必要になりますので、この際に購入しておくと便利です。因みに、安いトルクレンチだと25Nm前後までしか対応していないので、1万円前後のデジタル式を購入すると良いでしょう。

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車体の取り付け

ディスクブレーキの場合は、SUITO本体にスペーサーを取り付けます。後ろのギアを一番小さい方に移動させてからバイクの後輪を外し、そのままバイクを移動させてSUITOに取り付けたスプロケットの小さいギアにチェーンを掛けます。チェーンがしっかりギアに乗っている事を確認したら、クイックやスルーアクスルで固定すれば準備完了です。なお、ディスクブレーキの場合はリアブレーキにスペーサを挟まないと開かなくなる悪夢を体験することになるので、必ずスペーサーを挟んで下さい。

取り付け難易度は案外高いです。普通のホイール交換であればホイール側を動かせば簡単に脱着出来るのですが、スマートローラーは重量があるため位置調節が難しく、チェーンを掛けるために車体を細かく動かす必要があります。慣れれば簡単なのですが、私は誤って買ったばかりのフレームを傷つけてしまいました 👿

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装着完了

ペアリング

スマートトレーナーを動作させるためには、スマホやPCとペアリングする必要があります。ペアリグ自体は特に難しい作業ではありませんが、PC(WindowsやMac)でプレイする方は「ANT+ ドングル」というハードウェアが必要になります。

一応、PCにBluetoothが付いていれば、スマホアプリの「ZWIFT Connect」を経由すればプレイできなくはないのですが、これだとPCとSUITOの間に余計な通信を行いラグが発生するので、気になる方は「ANT+ ドングル」を購入しましょう。トングルをPCのUSB端子に接続するだけでペアリング出来るので、細かいソフト側の設定は不要です。iPhoneやiPad、Androidの場合は何も考えずに1タップでBluetoothのペアリングが完了します。

まとめ

以上でペアリングまでの作業は終了です。ケイデンスセンサーやパワーメーターはトレーナー側に搭載しているので拘っている方以外は購入する必要はありませんが、残念ながら心拍計は搭載されていません。心拍計を使うと効率的にトレーニングを行うことが出来ますので、ぜひご購入下さい。なお、Apple Watchをお持ちの方は、Apple Watchの心拍計機能で代用出来ますよ。

次回はZWIFTの記事を書きたいと思います。

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Garmin HRM Dual Running Accessory
「HRM Dual」はANT+の通信規格に加えて、Bluetooth テクノロジーを介してリアルタイムの心拍数データを送信することが可能になりました。 これによりオンライントレーニングアプリや、スポーツジムにある互換性のあるフィットネス機器...

Campagnolo(SRAM)でSUITO(DIRETO)を使うために必要な工具

  • スプロケットツール
  • フリーハブボディー
  • スプロケット

※下記で紹介しているのはCampagnolo用です。

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