痛みは「さする」と効果あり 無意識に神経修復 群馬大

治療

「さする」事により神経回路を修復し痛みを軽減するという研究結果のニュースが、YahooのTOP記事に載りました。昔から、子供が怪我をしたときに母親が患部を擦りながら、

「痛いの痛いの飛んでいけー!」

とやりますが、母親の行動がこの研究によって科学的根拠が証明された形となりました。これと同時に、痛みの治療に鍼灸、按摩等の手技が非常に有効だと言うことも実証されたことになります。人間が本能的に知っている現象が徐々に解明されていく様は、非常に興味深いですね。以下、Yahooの記事より転載します。

打撲した場合などに痛む場所を「さする」という動作には、傷ついた神経回路を修復する効果があるとの研究結果を、群馬大大学院の柴崎貢志講師(分子細胞生理学)らがまとめた。柴崎講師は「さする行為には、神経再生を促そうという無意識な意味が込められているのではないか」と話している。

柴崎講師らは、神経細胞にあって熱を感じるセンサーの役割を果たすタンパク質「TRPV2」に注目。マウスなどの細胞を使った実験でTRPV2があると、TRPV2をなくした細胞に比べ、刺激を伝える神経の「突起」という部分が長く伸びた。

「さする」行為と同様の刺激を与えるため、TRPV2がある人間の神経細胞を載せた膜を引っ張ると、細胞が反応することを確認。TRPV2が物理的な刺激を受け止めるセンサーの役割を果たし、人間でも突起が伸びて神経が再生するのを促していると考えられるという。

将来、胚(はい)性幹細胞(ES細胞)やiPS細胞などを使った再生医療技術と組み合わせると、効果的な神経再生に役立つ可能性があるのではないかとしている。自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)との共同研究で行われた。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100331-00000076-san-soci

 

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