季節の変わり目は腰痛、特に激しい痛みを伴う『ぎっくり腰』のシーズンでもあります。
例年ですと5月中旬以降に患者さんが激増するのですが、今年は1ヶ月もシーズン到来が早く、4月の中頃から患者さんが訪れております。当院ではYNSA(山元式頭鍼療法)を中心とした鍼灸治療と漢方薬で対応しております。これらの治療法を取り入れることにより比較的早く辛い痛みとオサラバ出来るでしょう。
さて、前回はぎっくり腰に効く漢方薬(飲み薬)を紹介いたしましたが、今回は漢方薬の湿布(膏薬)を紹介致します。これらの湿布は、病院で乱発しているテープ剤(ロキソニン等)と違い強い副作用に悩まされる心配がなく、痛みに対してストレートに効く事が最大の特徴と言えます。なお、お題が『ぎっくり腰に効く』となっていますが、ぎっくり腰専用という訳ではなく、肩こりや筋肉痛、神経痛、リウマチにも有効ですので、ぜひご活用下さい。
奥田家下呂膏(黒の下呂膏)
株式会社奥田又右衛門膏本舗から販売されている伝説的な膏薬です。
江戸時代末期の名医が開発し、その処方は昭和初期まで門外不出とされていましたが、その有効性から患者さんの強いリクエストにより一般販売に踏み切ったといういわくつきの品でございます。低刺激で臭いもなく、湿布が苦手な方にも最適なのですが、名前の通り膏薬が黒いので皮膚や衣服に付着すると中々取れないと言う問題点もあります。近年では、この問題点を解決した『白の下呂膏』が発売されているので、まずは『白の下呂膏』の使用を推奨しております。
痛むところによく効く、黒の貼り薬 (黒の下呂膏)。
昔から伝わる膏薬で、 黄蘗(オウバク)、 楊梅皮(ヨウバイヒ)の漢方生薬成分が慢性の痛みにじわじわ効きます。(黒い貼り跡が肌に残ったり、衣服につくことがあります。)301 Moved Permanently
糾励根(きゅうれいこん)
株式会社霜鳥研究所から販売されている粉末湿布で、生薬10種を原料としています。
販売元が『研究所』という名前なので比較的新しそうに思えますが、実は100年の歴史がございます。筋肉や神経の痛みはもとより、風邪や乳腺炎にも使える万能湿布です。患部に貼り付けた時は冷湿布ですが、30分経つと徐々に暖かくなり温湿布に変化します。個人的には一番好きな漢方湿布です。詳しい使い方は下記をご覧ください。
生薬(薬用植物)10種を原料とした粉末のシップ薬です。糾励根を水で練り、糾励根シートや綿ネルに塗り患部に貼付します。
貼付後しばらくすると温かく感じ、血行をよくし、神経痛、腰痛、がんこな肩こり、うちみ、捻挫などに伴う痛みやつらい症状にすぐれた効果を発揮します。風邪にも効果があり、貼り薬なので、薬を飲みたくない妊婦さんや授乳期のママさんにも好評です。妊婦さんの腰痛にもお使いいただけます。
また、乳腺炎にも効果があります。薬用植物を粉末にした原料ですので、化学薬品が原料の薬を使いたくないママさんにもおすすめです。腰痛、神経痛に生薬シップ糾励根|(株)霜鳥研究所糾励根の製造元(株)霜鳥研究所のホームページです。腰痛、風邪、乳腺炎に生薬シップ糾励根。四十肩、五十肩、膝関節の痛み。酵素玄米ごはんが簡単に食べられるもちっと玄米は、妊婦さんの体重管理や、ダイエットにも人気です。
糾励根の詳しい使い方
痛みによく効く漢方薬
ぎっくり腰や寝違いを始めとした激しい痛みには、漢方薬の飲み薬も効果的です。