生活消費者センターによると、日本国内で発売されている100種類のサプリメント(健康補助食品)をテストした結果、4割のサプリメントが医薬品で規定されている時間内に水に溶けなかったと発表がありました。今回の実験はあくまでも水なのですが、恐らく大半の成分が人体の体内で吸収されず、そのまま排出されている可能性が大きいと言えます。
連日、当ブログではサプリメントの話題を取り上げていますが、今回もショッキングな内容となってしまいました。しかしながら、当ブログでは2013年の時点でサプリメントの吸収性について記事にしているので、今更という感じがします。詳しくは2013年に書いた記事を読んで頂きたいのですが、サプリメントを服用する際は、人工的な濃縮タイプではなく可能な限り天然由来成分で構成されたものをお勧めしています。その理由は、天然由来成分の場合、私達が普段口にしている自然の食品に近く、体内で吸収されやすいからです。
では、「サプリメント大国のアメリカはどうなんだ?」と思われる方も多いとは思いますが、アメリカのサプリメント事情も酷いもので、本来、ステロイドなど医薬品として扱われている成分や毒物が入っていたりと散々な有様です。効果がないどころか救急搬送も多発しているので、安易な個人輸入には手を出さないほうが賢明と言えるでしょう。詳細は前回の記事をご覧下さい。
当店(人形町治療院や漢方薬店しんあい堂)で取り扱っているサプリメントは、吸収されやすい天然由来成分を使用しています。人気商品としては、貝を粉末にした吸収型カルシウムのユニカル、ウチダ和漢薬の田七人参末やペースト状の海玉膏、HLP粉末が挙げられます。これらは全て国内で生産されていて、厳選された昔ながらの生薬で構成されています。
折角、高いお金を出して購入したサプリメントも吸収されずに排出されてしまっては全く意味がありませんので、サプリメントを使用している方は、製品ラベルの内容を確認して今一度、本当に必要かを考え直してみては如何でしょうか?
特定の栄養素を濃縮して錠剤やカプセルにした市販のサプリメント100種類を国民生活センターが商品テストしたところ、4割以上が医薬品で定められた規定時間内に水に溶けなかった。飲んでも体内で吸収されていない恐れがあり、同センターは「必ずしも医薬品と同様の品質が保たれているとは限らない」と注意喚起している。