本日放送されたNHKの『クローズアップ現代+』で、がん治療のトラブルが放送されました。
“最先端”を掲げ、高額な料金がかかるがん治療で、トラブルが相次いでいる。ネット上には “樹状細胞”“遺伝子治療”“NK細胞”など話題の医療用語をちりばめ、患者に期待を抱かせたり、事実と異なるウソや大げさな表現の広告が少なくない。ところが、そうした治療は大半が、有効性や安全性が十分に確認されておらず、保険も使えないものだという。わらにもすがる思いの患者たちは、玉石混交の「情報の海」でおぼれかけている。トラブルにあわないためにはどうすればいいのか?納得のいく治療法を選択するために必要なことを模索する。
“最先端”がん治療トラブル - NHK クローズアップ現代 全記録【NHK】“最先端”を掲げ、高額な料金がかかるがん治療で、トラブルが起きている。ネット上には “樹状細胞”“遺伝子治療”“NK細胞”など話題の医療用語をちりばめ、患者に期待を抱かせたり、事実と異なるウソや大げさな表現の広告が少なくない。とこ...
当院でも、がん治療に対する問い合わせが増えています。
がん治療と東洋医学については何度か記事にしているのですが、東洋医学などの代替医療(補完医療)だけでは、がんの治療は難しいと言えます。確実に治るという根拠など何処にもございませんので、決して神格化してはいけません。代替医療は通常治療のアクセントとして、調味料的な役割で活用すべきでしょう。これから代替医療を受けてみようという方にはショックかも知れませんが、これが事実でございます。
しかしながら代替医療により、がんによって起こる症状を緩和させたり、精神的なリラックス効果等が期待できるので、当院としては通常治療と併用して活用することを強く推奨しております。先程、代替医療を調味料に例えましたが、調味料が全く入っていない料理を想像してみてください。『食事を摂る』という役割は果たしていますが、とても味気なく、素っ気ない物になってしまうでしょう。
逆に、調味料だけを摂取するとどうなるでしょうか?
刺激的な味覚をお楽しみ頂けるとは思いますが、栄養不足に陥り体にとって良くない状態を招くはずです。それでは食事の役割を果たせるとは到底思えません。要はバランスなのです。
通常医療(通常の食材)と代替医療(調味料)をうまく掛け合わす事が重要です。
番組中でも取り上げらていましたが、日本には『がん相談支援センター』という施設がございます。大病を患ったら、一人あるいは身内だけで悩まずに、第三者の手を借りて相談する事が肝心です。
がん相談支援センター