第51回 現代医療鍼灸臨床研究会はオンラインのみ

不妊治療

2020年4月に開催予定だった「第51回 現代医療鍼灸臨床研究会」が2020年10月25日に開催されます。今回のテーマは、「不妊症に対する鍼灸最前線」です。まだ噂の段階ではありますが、オンラインによる同時配信も実施されるようで、鍼灸業界でもセミナーのIT化が一気に進んでいるような気がします。エンジニア時代にビデオ会議システムを作っていた人間としては、なんだか誇らしいです 😎

今回はオンラインのみの開催となったようです。

いま、鍼灸業界では美容、不妊治療ブームが巻き起こっています。猫も杓子も美容と不妊です。養成学校を卒業したら即、「美容!!」、「不妊!!」、ついでに「骨盤矯正!!」の幟を立てて開業し、2年未満で倒産するまでがセオリーです。正直な所、私はこれらのブームにはかなり否定的であり、果たしてまともに結果を出せる人は業界内にどれだけ居るのか謎です。精々、2%未満ではないでしょうか?

さて、伝統医療、特に鍼灸による不妊治療ですが、私の個人的な意見としては時代遅れ感が否めないと思っています。しかしながら、最先端の不妊治療を数年間受け続けても妊娠に至らなかった方が、伝統医療を取り入れる事により比較的スムーズに妊娠できたというケースがあるのも事実です。当院では漢方薬と鍼灸を併用した昔ながらのスタイルで不妊治療を行っているのですが、この様な奇跡を日常の中で度々経験致します。

伝統医療による不妊治療は補完医療としては非常に優秀です。しかしながら、患者さんの弱みにつけ込み高額な金銭を要求したり、怪しげな事を行う詐欺業者が多いのは周知の事実であり、怒りがこみ上げてきます。この様な悪徳業者を駆逐するためには施術者のモラル向上は当然として、患者さん側にも正しい知識を身に着けて頂く事が重要なのですが、振り込め詐欺が全く減らない様に世の中なかなか上手く行かないものです。

今回の現代鍼灸では、西洋医学と東洋医学の両方の側面から不妊治療が勉強できるようなので、私の様な江戸時代スタイル(?)の不妊治療を頑なに続けている人間にとっては、知識をみにつける絶好の機会となります。現地参加かオンライン参加にするのかはまだ未定ですが、どちらにせよ必ず顔を出しますので、よろしくお願い致します。

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当院における不妊治療の実績と統計
埼玉県鴻巣市の人形町治療院では、逆子治療や婦人科疾患の治療の他にも不妊治療を取り扱っています。以前記事にした様に、人工授精の発展により東洋医学による不妊治療は第一線を退いたのですが、それでも当院での治療を希望される方が案外多く、私も少し驚い...

 

 第51回 現代医療鍼灸臨床研究会
令和2年10月25日(日)11:00~
開催日が例年と異なりますのでご注意ください。

テーマ「不妊症に対する鍼灸最前線」
※同様テーマで開催いたしますが、講師が変更になる可能性があることをご承知ください。

プログラム(予定)

基礎講座 (11:00~12:30)
座長:せりえ鍼灸室 院長 小井土 善彦 先生

「不妊症に対する鍼灸治療」
東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 教授 安野 富美子 先生

「不妊症の病態と治療戦略」
埼玉医科大学 総合医療センター 産婦人科 教授 高井 泰 先生

シンポジウム(14:00~16:00)
座長:せりえ鍼灸室 辻内 敬子 先生
座長:東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科 安野 富美子 先生

テーマ「専門鍼灸師が実践する有効な治療方法とは?」

◇「女性不妊に対する臓腑経絡病証のアプローチ」
明治国際医療大学 鍼灸学部 鍼灸学科 講師 田口 玲奈 先生

◇「不妊治療における中髎穴刺鍼の応用」
明生鍼灸院 副院長 木津 正義 先生

◇「腹部・頸部圧痛改善による不妊症へのアプロ―チ」
アキュラ鍼灸院 院長 徐 大兼 先生

◇「腰仙部と下肢へのアプローチによる不妊症に対する鍼灸治療」
せりえ鍼灸室 院長 小井土 善彦 先生

教育講演 (16:15~17:15)
座長:未定

テーマ「不妊症の病態と東洋医学(漢方・鍼灸)が果たす役割」
北里大学東洋医学総合研究所 漢方診療部 医長
松本レディースリプロダクションオフィス  森 裕紀子 先生

現代鍼灸

2020-09-07追記
オンライン開催のみになったようです。高いですね 😈

コメント

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