自宅で出来る乳腺炎(乳口炎)のケアを教えて!
すぐ張ってきて、どーしょーもないのよ。
良かろう!
マッサージが大切だけど、今回は漢方薬の湿布を紹介するね。
マッサージの後に使うとより効果的だよ。
どういう訳か、近年当院では乳腺炎やそれに類似した症状(しかも重症)で来院される患者さんが多く、それに伴い自宅ケアについての相談を頻繁に受けます。乳腺炎は悪化すると発熱や激しい痛みを伴うケースが多く、予防や治療という概念から当院でのケアの他に、自宅ケアが非常に重要と言えます。
前回は飲み薬を紹介しましたが、今回は筋肉痛、神経痛、捻挫、リウマチ、風邪等、様々な疾患に効くと紹介した万能貼り薬の糾励根(キュウレイコン)を使った乳腺炎のケアについて伝授します。なお、糾励根を貼り付ける前にマッサージやお灸を行い、ある程度搾っておいてから使用したほうがより効果的です。
飲み薬編↓
乳腺炎治療用糾励根の作り方
- MかLサイズの専用シート数枚、蓋付きのタッパーを用意し、マスクを装備する。※1
- 糾励根1に対して、小麦粉4~5をタッパーに入れる。※2
- 水を加えて糾励根と小麦粉をペースト状になるまでよ~くかき混ぜる。
- シートに貼付し、腹部、背部、胸部付近にに貼り付ける。※3
- 必要であれば葛根湯や香蘇散を服用し、ぐっすり眠る。
糾励根の粉末は非常に細かいため、吸い込むとクシャミが出る可能性があります。気にならない方は着用しなくても構いません。
糾励根に小麦粉を混ぜると糾励根独特の熱感刺激が緩和され、色が薄くなるので衣服や肌への色移りを防ぎます。肌が弱い方は更に小麦粉を増やすと良いので、ご自身にあった割合を調合して下さい。
貼る場所は糾励根の添付文書に図付きで書かれています。風邪やインフルエンザで使用する場合も、基本的に同じ作り方、同じ部位で大丈夫です。
注意事項
- 熱感(ピリピリ感)が強い場合は小麦粉の量を増やす。
- 作りおきはしない。
- 入浴2時間前までには剥がす。(剥がした直後にお湯に入るとピリピリするため。)
- 干からびた糾励根に再度水を加えても効能は戻らないので廃棄する。
糾励根を患部に貼り付けると最初は冷感を感じますが、30分程度で体がポカポカ温まってきます。もし熱感が強いと感じたら糾励根が濃すぎるので、もう少し小麦粉の量を増やしたほうが良いでしょう。刺激が強すぎると、かえって目が冴えて眠れなくなってしまいますので、物足りない程度の薄めに作る事がポイントです。
なお、糾励根は作り置きをせずにその都度作るようにして下さい。作り置きした糾励根を使っても体に害はございませんが、生薬の色素が体に沈着する可能性がございます。また、一度乾燥した糾励根に水を加えてもは再利用は出来ませんので、無駄を省くためにも必要量だけを作りましょう。
小麦粉を加えた糾励根。↑
玉が無くなるまで、よ~くかき混ぜます。柔らかめのとろろ芋と言うような具合でしょうか?
写真だと黒く見えますが、実物は結構白いです。
購入方法
糾励根と専用シートは人形町治療院の併設薬店、漢方薬店しんあい堂で販売しております。必要な方はご連絡下さい。
コメント