デパスとアモバンが向精神薬に

不安症・うつ症状

2016年10月から、デパスとアモバンが第3種向精神薬に変更されます。
この2種類の薬品は服用している患者さんが非常に多いので、詳しい説明は不要かとは思いますが、簡単におさらいしておきましょう。

デパスは抗不安薬に分類され、うつ病の様な不安を伴う疾患の改善に多用されます。
1983年発売の抗不安薬で、手軽に服用できる抗不安薬として大人気となりました。気持ちを落ち着かせる作用が強く、1回の診察で90日分まで処方可能なため長期服用、乱用による副作用や依存症が問題視されています。

アモバンは睡眠導入剤、いわゆる睡眠薬です。
脳の興奮を無理やり抑え、体を休息モードに持って行きます。日本では1989年に発売された比較的古いタイプの薬で、10年単位で服用されている方もいらっしゃいます。デパスと同様、今までは向精神薬に分類されていなかったので、1回で90日分という長期間の処方が可能です。

2016年10月以降、上記の医薬品は向精神薬に区分変更されるため、処方日数の上限が90日から30日分に減ります。他、薬局内で細かな変更がありますが、一般消費者にはあまり影響はありません。

当院では、これらの薬を、5年、10年と飲み続けている患者さんが、
「薬をしっかり飲んでいるのに眠れない、不安です。鍼や漢方薬で何とかなりませんか?」
と、訴えて来院されます。

合成薬により脳の機能が阻害され、体のエネルギーが著しく低下してしまっているので、直ぐにという訳には参りませんが、鍼灸(マッサージ、整体)、漢方薬で改善可能です。具体的には、鍼灸(マッサージ、整体)の刺激で体を活性化させ、漢方薬でエネルギーの補充を行います。

処方は患者さんによって異なりますので記事にすることは出来ませんが、お悩みの方は一見の価値ありです。ただし、全ての事柄に該当しますが、可能な限り早く治療を開始することが早期改善のコツとなります。

鍼灸(マッサージ、整体)治療は人形町治療院、漢方薬は人形町治療院併設薬店のしんあい堂までご相談下さい。

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