メリダの「スクルトゥーラ リム 400」を購入して3ヶ月が経過しましたので、簡単なレビューを行いたいと思います。因みに、私が購入したのは2021年モデルですが、2022年モデルとの違いはカラーだけですので、2022年モデルのインプレとしてもご活用ください。
購入動機
私が所有しているデローザ「アイドル」はインドアトレーニングに向かないため、安価かつコスパの良いモデルを探した結果、メリダの「スクルトゥーラ リム 400」に辿り着きました。本車種は、私が希望する下記の5項目をほぼ全て満たしているため、理想的なモデルと言えます。今のご時世、105組で15万以内は無理だったようです。
- 予算は15万円以内(未達成)
- グループセットはシマノの105
- 輪行もしたい
- アルミフレームが望ましい
- リムブレーキ
基本スペック
「スクルトゥーラ リム 400」の基本スペックは、フレームはアルミ(フォークはカーボン)、グループセットはシマノの105(クランクセットを除く。)で組まれています。重量はMサイズで8.9kgと9kgを切る驚きの軽さです。
なお、2021年モデルが発表された時点では164,890円でしたが、自転車ブームと材料費高騰のため現在は192,500円に値上げされてしまいました。私は旧価格で購入できたのでラッキーだっと言えます。
フレーム | SCULTURA RIM lite |
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フォーク | SCULTURA RIM CF2 |
ヘッドセット | MERIDA M2331 Neck |
ギヤクランク | Shimano RS510 50-34T L:165mm(38/41/44) L:170mm(47/50/52) L:172.5mm(54) L:175mm(56) |
BBセット | Shimano SM-BB71-41B Pressfit 86.5 |
F.ディレーラー | Shimano 105 FD-R7000F, braze on. |
R.ディレーラー | Shimano 105 RD-R7000 GS |
シフター | Shimano 105 ST-R7000 |
F.ブレーキセット | Shimano105 BR-R7000 caliper |
R.ブレーキセット | Shimano105 BR-R7000 caliper |
ブレーキローター | N.A. |
リム | MERIDA COMP SL |
スポーク | Black stainless |
F.ハブ | Road seal bearing |
R.ハブ | Road seal bearing |
タイヤ | Maxxis Pursuer 700x25C fold |
ギヤ | Shimano CS-R7000 11-30T 11S |
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チェーン | KMC X11 |
ハンドルバー | MERIDA EXPERT SL L:380mm(38/41/44) L:400mm(47/50) L:420mm(52/54) L:440mm(56) |
ハンドルステム | MERIDA EXPERT CC -5 ASD L:70mm(38/41) L:80mm(44/47) L:90mm(50) L:100mm(52/54) L:110mm(56) |
サドル | MERIDA COMP SL V-mount |
シートピラー | MERIDA Expert CC φ 27.2 15 SSB Carbon |
シートクランプ | MERIDA EXPERT |
ペダル | N.A. |
チューブ・バルブ | 仏式バルブ |
付属品 | ベル、ロック、リフレクター |
重量 | 8.9kg |
3ヶ月乗った感想
3ヶ月のうち、約8割がZWIFTによるインドアトレーニング、残り2割が実走です。輪行は2回行いました。
第一印象
「スクルトゥーラ リム 400」の第一印象ですが、当初想像していたよりもずっと良いです。フレームの完成度が極めて高く、友人にフレームを見せた時の第一声は、「これカーボンでしょ?」でした。とにかく軽く、今風の極太ダウンチューブでエアロ形状、更に溶接痕が目立たないので、確かにぱっと見だとカーボンに見えなくもないです。2008年に購入したGIANT「OCR2」もアルミフレームなのですが、同じアルミでもここまで違うとは驚きです。15年の進歩を肌で感じることが出来ました。
乗り心地
アルミフレーム特有の硬さはありますが、そのお陰で漕ぎ出しの加速が早く、ダイレクトに力を発揮することが出来ます。信号待ちからの加速力は、デローザのアイドルより軽い気がします。一昔前のアルミやレース仕様のカーボンフレームの様に硬すぎるということはないのですが、気になる方は空気圧を下げたり、ハンドル周りをカーボン製の物にすると落ち着くかも知れません。工夫次第でいくらでも調節できると思われます。
コンポ周り
グループセットはクランクセットを除き、全てシマノの105なので変速周りも全く問題ございません。私が普段使用しているのはCampagnoloのChorus12sですが、正直なところ105の方が変速性能が高く、スパスパ気持ちよくシフトチェンジしてくれます。それでも私は味のあるカンパが好きですが 😛
リムブレーキとディスクブレーキ
自転車業界の陰謀(?)により、「リムブレーキ=止まらない」と盛んに言われていますが、そんな事は無いと思います。確かに、最新のディスクブレーキと比べると、雨の日や下り坂は少々止まりにくく感じますが、プロの様なハイスピードの下りをしない限り、一般ユーザーはディスクブレーキの恩威を感じるケースは少ないでしょう。ディスクブレーキのメリットよりも、リムブレーキのメリットの方が明らかに上回っています。ただし、ティアグラ以下のスペックだと不安なので、リムブレーキを使う際は最低でも105以上の物をオススメ致します。
問題点
特に目立った問題は今のところ発生していません。あえて上げるとすれば、標準ホイールが鉄下駄(2kg超え)な点と、クランクセットが105ではない点です。この2点を克服すれば、スクルトゥーラはモンスター級マシンと化します。私は値上げ前にアップグレードすることが出来ましたが、近年の価格高騰は凄まじいので、気になる方はさっさとアップグレードした方が良いでしょう 😈
結論
アルミフレーム、リムブレーキ最高!
「スクルトゥーラ リム 400」は、アルミフレームとリムブレーキの組み合わせの良さを再確認出来る1台となりました。これらの組み合わせは、今や下火になりつつある、というか既に下火ですが、一刻を争うレースに出ない限り一般のライダーにはアルミとリムブレーキでも十分だと断言出来ます。
頑丈なアルミフレームと使い勝手の良いリムブレーキの組み合わせは最初の1台としても優秀ですし、私のようにサブバイクとしての購入も十分アリです。リムブレーキのパーツがなくなる説がまことしやかに囁かれていますが、数年で消失する事はありえないので、フレームを使い倒す気持ちで心置きなく購入しましょう!
また、高価なカーボンフレームやディスクブレーキモデルとは違い、手軽に輪行出来る点も評価出来ます。リムブレーキは、ある程度雑に扱っても機能してくれますし、安価なアルミフレームであれば、多少ぶつけても気持ちが落ち込むことは無いでしょう。(安価とは言っても10万オーバーですが。)
輪行は、一手間加えるだけで手軽に非日常を体験する事が出来ます。初めての場合は多少躓くかも知れませんが、回数を重ねていくうちに自然とパッキング技術が向上して行きますので、ぜひ皆さんにやって頂きたいものです。かくいう私もまだまだ輪行素人ですので、これから技術を磨いていきます。
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