同じ漢方薬名でも効き目が違う?

漢方薬

Yahooニュースに興味深い記事が掲載されました。
見出しは、「同じ「葛根湯」でもメーカーでエキス量に2倍の差が出ることも」です。果たしてこれは事実なのでしょうか? 漢方薬専門店を営業している私がお答え致します。

答えは「YES」です。
これは西洋医学の薬ではありえない事なのですが、漢方薬の場合は同じ名前の処方でも、メーカーによって成分が異なっています。その理由は大きく分けて2つあります。

 

参考にする資料によって生薬が異なる

1つ目は、漢方薬の歴史が古すぎるため、その時代によって使用する生薬の種類や分量に変化が生じるためです。つまり、現在のメーカーがどの時代の資料を参考にするかによって、再現する漢方薬の配合が自然と変わっていきます。また、生薬の産地によって品質が変わるので、常に一定の品質を保つ事は至難の差です。いい意味で言えば、現在の漢方薬は令和流と言ったところでしょうか?

利益優先のメーカーがある

2つ目はあまり説明したくはないのですが、原価を安く抑えるためです。
つい最近まで、漢方薬に使用する生薬の分量が全く決められていませんでした。例えば、本来の葛根湯の成分を1とした場合、0.3しか含まれていない粗悪品でも葛根湯という名前で一般販売していました。お金儲けに走るメーカーは、どうせ同じ葛根湯を名乗れるのであれば、0.3の分量の葛根湯を販売するのは至極当然な流れでしょう。現在では最低ラインを設けているので、ここまでヒドイ処方は販売されていませんが、それでもメーカーによってはかなりの差があります。

どの漢方薬を選べが良いか

手っ取り早く判断する方法としては、パッケージに「満量処方」と書かれたものがお勧めです。
満量処方とは、「決められた製法通りに生薬が配合された漢方薬」で、国が決めた最大量の生薬が含まれています。満量処方を選んで頂ければ、取り敢えず粗悪品を掴まされる心配なないでしょう。しかしながら、過敏な方は副作用が出てしまう恐れがあるので、注意が必要です。なお、当店で販売している漢方薬も満量処方が多いです。

また、購入先はドラッグストアではなく専門店をお勧め致します。
ドラッグストアに常駐している一般の薬剤師や登録販売者は一般用医薬品の知識は広いものの、漢方薬や東洋医学の知識は比較的浅いため、適切な処方を選べない場合が多いと言われています。漢方薬を選ぶには、東洋医学的な問診や舌診等が必要になりますが、これらを行わないで販売するなど言語道断でございます。安かろう悪かろうにならないように、是非気をつけて頂きたいものです。

当店、漢方薬店しんあい堂では、東洋医学に基づいた判断で漢方薬を販売しております。現在では取り扱いの少ない煎じ薬もご用意出来ますので、ご入用の方はお気軽にご連絡下さい。

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