人参サフラン湯と實母散

婦人科疾患

今月から患者さんの強いリクエストにより、島伊兵衛薬品の「人参サフラン湯」の取扱を開始致しました。聞き慣れないこの処方、一体どの様な効果効能があるのでしょうか?
剤形が同じティーバッグタイプで、効果効能も似ている処方である廣貫堂の「實母散(じつぼさん)」と比較しながら、「人参サフラン湯」を紹介したいと思います。

實母散とは?

實母散は、月経不順や更年期障害などに効果がある婦人薬です。中の袋には刻んだ和漢生薬が入っており、ティーバックのように服用していただくお薬です。

広貫堂

富山の置き薬と言えば、廣貫堂の實母散を連想する方も多いのではないでしょうか? 当店でも一番良く売れている和漢薬です。實母散は浅田家方の女神散とほぼ同一の効果効能が期待でき、特に生理不順や冷えで購入される方が多い傾向にあります。服用回数は1日3回です。

効果・効能

更年期障害、更年期神経症、血の道、月経不順、こしけ、冷えこみ、のぼせ、ひきかぜ、頭痛、ヒステリー、耳鳴り、めまい

用法・容量

初め2回は1貼に180mLの熱湯を加えて振出し、3回目は水270mLを加えて半量に煎じて温服してください。

人参サフラン湯とは?

こちらも浅田家方の女神散に似ているのですが、實母散との大きな違いは名前の通り、「人参」と「サフラン」が加えられている点です。このため、気分を晴れやかにする効果が高いとされています。

効果・効能

風引,血の道,更年期障害,更年期神経症,ヒステリー,冷え症,神経痛,リウマチ,頭痛,月経不順,月経痛,こしけ

用法・容量

大人小児15歳以上1日1貼を2回に分けて服用してください。初め1回目は約0.18L程の熱湯にて振出し,2回目は水約0.27Lを加え約0.18L程に煎じ温服してください。

まとめ

使用している生薬が若干異なっていますが、両者とも浅田家処方の「女神散」と類似しているため、効果効能はほぼ同一と考えて頂いて結構だと思います。

あえて違いを上げるとすれば、人参サフラン湯は高貴薬である「人参」、「サフラン」が含まれているため、元気がない、気力がわかない時にオススメできる品だと言えるでしょう。

また、服用回数が實母散1日3回に対して、人参サフラン湯は1日2回なので、忙しい時期にも人参サフラン湯は活躍しそうです。後は味ですが、こればかりは好みがございますので、両方ともお試し頂いて、ご自身にあった方をお使い下さい。私はどちらも美味しいと思いますよ 😛

両方とも婦人の良薬として名を馳せていますので、諸症状でお悩みの方は、ぜひぜひお試し下さい。
料金は、1袋400円で同じ値段でございます。(第二類医薬品)

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「湯ンラフサ??」
いいえ、逆から読みましょう!
實母散のパッケージよりも一回り大きいです。

 

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開封すると、「メタル」な袋に入ったティーバッグと説明書が出てきます。
アルミ袋ではありません。「メタル」です。

入荷のきっかけ(オマケ)

いぬ
いぬ

先生!
實母散っぽい漢方薬で、着物を着た女の人がパッケージの処方下さい!
カラーのパッケージです。

先生
院鳥

もしかして、これかね?
(おもむろに人参サフラン湯のパッケージ写真を見せる)

いぬ
いぬ

そうそうこれ!
よく分かったわね。
沢山買うので仕入れて下さい。

先生
院鳥

良かろう!

以上、しんあい堂でのやり取りでした。
※患者さんの許可を得て記事にしています。

購入方法

お買い求めは、当店「漢方薬店しんあい堂」までご連絡下さい。マニアックな漢方薬から珍しい富山の置き薬まで、幅広く取り扱っております。

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