つわりの原因、解明か?!

不妊治療

ご存知の通り当院、「人形町治療院」は逆子治療の患者さんが大変多いのですが、「つわり」を訴える患者さんも多く、通年を通して相当数の患者さんを治療しております。あまりにも酷い場合は入院を余儀なくされてしまいますが、当院の治療と漢方薬を併用すると、入院のリスクが著しく下げることが出来ます。

しかしながら、西洋医学、東洋医学問わず、つわりの原因は不明とされていて、根治ではなく対症療法を行っていました。英科学誌ネイチャーに掲載された論文によると、つわり自体を無くす根本治療が可能になるらしいです。

研究者に女性が少ないなど、医学界、研究界にもジェンダー格差があり、女性特有の健康問題は軽んじられる傾向があった。そのためつわりの原因も、最近までよくわかっていなかった。今回の成果は、治療につながる可能性もあるという。

つわりの原因

GDF15というホルモンが関係している様です。妊娠するとGDF15の数値が上昇するのですが、この値が高ければ高いほど、つわりのリスクが高まるそうです。ただし、元々遺伝性血液疾患によりGDF15が慢性的に高い女性は、つわりを殆ど経験していなかった様です。以上の事から、GDF15の急上昇がつわりの原因ではないかとされています。

今後の治療法

つわりの症状が出る前からGDF15を投与すれば、つわりのリスクが下げられる可能性があるそうです。ただし、まだ実用化はされていません。

人形町治療院での治療法

余談になってしまうかも知れませんが、当院のつわりへの対処法を記載します。
まずはお灸です。東洋医学の世界では昔からつわりやそれに類似した症状に使用するツボが複数存在しています。その治療ツボを上手に使うことにより、大半のつわり症状は軽減させる事が出来ます。

お灸以外の対処法としては漢方薬が挙げられます。つわりと一括りにしても実際は個人差があるので使用する処方はマチマチですが、「乾姜人参半夏丸」を使うケースが多いです。この処方は乾姜(生姜)を主としており、服用すると体がスッキリします。また、乾姜人参半夏”丸”と言う名前の通り、服用しやすい丸剤なので、漢方薬が苦手な方でも難なく服用が可能です。

ただし、先程も上で書いた通り、これらは対症療法なので完全に症状を無くす事は出来ません。今回発表された論文が世間に認められ、一人でも多くの妊婦さんが楽に出産出来るようになる事を心から願うばかりです。

くま
くま

つわりを経験する女性ってどれくらいいるの?

院鳥
院鳥

私の主観だけど、相当多いと思うよ。
本当に何故今までクローズアップされなかったのか謎なくらい。
辛すぎて入院した方も沢山見ているし、GDF15の謎が解明される事を心から願っています。

コメント

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