2024年6月 あはき療養費改定と今後の動向

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2024年6月から健康保険で受ける鍼灸マッサージの料金や制度が少し変わります。当院は諸々の理由により健康保険の取り扱いを終了しておりますが、今後大きな動きがみられると思いますので、この機会にまとめておきます。

2024年6月1日以降の料金

施術内容 2024年5月31日まで 2024年6月1日以降 増減
鍼灸どちらか片方(初診) 1,780円 1,950円 +170円
鍼灸併用(初診) 1,860円 2.230円 +370円
鍼灸どちらか片方(再診) 1,550円 1,610円 +60円
鍼灸併用(再診) 1,610円 1,770円 +160円
電気治療 34円 100円 +66円

相変わらず安すぎる料金で伸び率も微妙ですね。この金額は患者さんが負担する金額ではなく、我々が頂く料金です。1時間誠心誠意治療を行っても鍼灸併用(再診)では1,770円しか貰えません。因みに、往療費(出張料)は4km未満は2,300円、4km~16km以内は2,550円で増減なしとなります。あん摩マッサージ指圧についても似たようなプラス幅となっております。

問題は次のコーナーで紹介する2024年10月以降の改定です。

2024年10月以降の改定(案)

あくまでも改定案ですが、今までの流れから判断すると採用される確率が極めて高いです。

往療費(出張料)の距離加算の廃止

今までは、往療費(出張料)は4km未満は2,300円、4km~16km以内は2,550円といった具合に往療する距離によって料金がプラスされたのですが、2024年10月の改定案では16km以内を一律2,300円となっております。つまりスマホの使い放題プランの如く固定料金です。その代わりと言っては何ですが、離島や山間部では特別地域加算として250円も頂けるようです。ガソリンだけで赤字になりそうですが。

往療費と施術料の統合

定期的に患者さん宅に訪問する施術に限り、往療費と施術費が統合され、「訪問施術料」として一律料金になります。ほとんどの患者さんは毎週何曜日の何時からと訪問スケジュールが決まっているので、ほぼ全ての方に適応されると思われます。突発的に行う往療についてはこの限りではないのですが、医師が発行した同意書が必要な保険鍼灸治療で突発的に呼ばれる事なんてあるのでしょうか?

同一日・同一建物への施術(老人ホーム等)

老人ホーム、その他の共同施設に出張した場合、各人に往療費を請求できていたのですが、今後は按分(割り勘)となります。正確には割り勘ではなく患者さんを多く診れば診るほど請求できる料金は少なくなります。

まとめ

以上が、2024年6月1日以降の改定(改定案)となります。個人的には予想通りで、あえて気になる点を上げるとすれば、「往療費(出張料)の距離加算の廃止」と「同一日・同一建物への施術(老人ホーム等)」ですね。両者とも10年以上前から議題に上がっていたので、「ついに来たか」と言う感じです。

当院では、2019年頃から健康保険の取り扱いを終了しているので経営状況に影響する心配は無いと断言出来るのですが、新型コロナウイルスの影響で訪問施術専門の治療院が大打撃を受けたという話を頻繁に耳にするようになりました。今後、この改定がどの様な影響を及ぼすのか未知数ではございますが、業界の動向に注視し常に最新の情報を患者さんに説明できるように致します。

くま
くま

人形町治療院は保険治療の再開はしないの?

院鳥
院鳥

全くその予定はございません!

くま
くま

なんで?

院鳥
院鳥

まず準備が大変
ドクターにお伺いを立てて書類の準備とか担当者会議とか
1回ならいいんだけど、これが数ヶ月おきに何度も無限ループ
患者さんの人数分だけ作業が増えちゃう

後ね、ここだけの話、料金が安すぎるのよ
本文でも触れてるけど、1時間じっくり診ても2,000円も貰えないんだよ?
常識的に考えても無理でしょ、無理 😈
同意書が不要になればワンチャンあるかもね?

くま
くま

昭和の料金設定なんだね・・・

 

 

 

コメント

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