2021年7月30日に厚生労働省から日本人の平均寿命が発表されました。女性が87.74歳、男性が81.64歳となり、昨年と比べると女性は0.30歳、男性は0.22歳延びてコロナ禍にも関わらず、それぞれ過去最高となりました。
厚労省曰く、「インフルエンザに罹る人が減ったから。」らしいのですが、中々微妙な回答ですね。さて、平均寿命と反比例して昨年度の医療費と死者数は前年度と比べると減っていますし、日本国民はコロナ禍で益々健康になっているようです。本件はデータとして出ていますので、事実としてしっかりと受け止めて欲しいものでございます。
また、昨年度の税収も過去最高となっていますので、社会全体として見れば日本は好景気という事になります。先程、トヨタの4~6月の最終利益が発表されましたが、これも過去最高の8,978億円だそうです。
一方で往診専門で鍼灸マッサージ業をやっていた友人Aは老人ホーム等の施設に往診が出来ない(コロナ対策のため出入り禁止)となり、廃業してしまいました。往診が駄目なら直に治療院を設けて通常外来を受け入れれば良いじゃないかと思われるかも知れませんが、同じ鍼灸師(あん摩マッサージ指圧師)という国家資格を持っていても、往診と通常の外来とでは設備は当然として使用するスキルが異なりますので、一筋縄では行きません。
ご存知かも知れませんが、当院は「訪問鍼灸リハビリマッサージ院 鍼灸工房」として、2008年に往診専門で始めた治療院です。2012年に治療院名を「人形町治療院」に変更してからは往診業務を縮小し、新型コロナウイルスが流行る数年前から往診の新規患者は受け入れていなかったので、コロナによる営業ダメージはほぼありませんでした。しかし、もしも往診中心で仕事をしていたらと思うとゾッとしてしまいます。
この様に、同じ業界内でも業績が二分化してしまった話はよく聞きます。比較的多い例ですと、飲食業界でしょうか? 元からテイクアウトに力を入れていた店舗は増益増収ですが、店舗を構えてお客さんを入れていた所は大分厳しい様です。
国民が同じ方向を向いて歩けるようになる日は、一体いつ来るのでしょうか?
一日でも早い収束を願うばかりです。
コメント