当院では逆子治療の患者さんが多く、シーズンによっては一日に来院される患者さんの大半が逆子、あるいはそれに関連する症状を訴える方で埋め尽くされてしまいます。これは普通の鍼灸院では中々お目にかかれない光景で、圧巻の一言です。前置きはこれくらいにして、今回は、切迫早産の一般的な対処方法、入院期間や鍼灸との関係について記事にします。
切迫早産とは
こんなマニアックなブログを探し当てておられる方には説明不要だと思われますが、切迫早産を一言で表すと、「早産になる危険性が高いと考えられる状態」です。「考えられる状態」ですので、実は切迫早産と言われても殆どの方が早産になる訳ではないので、この点はご安心下さい。患者数は想像以上に多く、20%~30%の方が切迫早産(気味)を経験すると言われています。ちなみに早産とは、36週と6日以内を指します。
切迫早産の症状
代表的なものとして下記の3症状が挙げられます。とは言っても、現代の診断技術は素晴らしく、本来であれば問題ないレベル(無症状)の方も沢山いらっしゃいます。
- おなかの張りや痛み
- 出血
- 破水
切迫早産になる原因
切迫早産の原因は、若年出産、高齢出産、体型、喫煙、絨毛膜羊膜炎、子宮頸管長が短い、ストレス、働き過ぎ、逆子等々、候補を上げたらきりがありません。あまりにも多く千差万別ですので、一概にこれだと断言できません。
切迫早産の治療法
安静にする!
ウテメリン(張り止めの薬)や点滴も併用しますが、基本的に安静にしてボーッとするしかありません。
切迫早産と鍼灸治療
鍼灸治療には子宮の緊張を和らげる効果が期待できますので、経験豊富かつマタニティー鍼灸を得意とする鍼灸院であれば良い結果が得られると思われます。(論文データ有り。)ただし、安静第一ですので、無理に来院したり、鍼灸が初めてで緊張してしまう方、中程度以上の症状が出ている方には、当院では推奨しておりません。
切迫早産で入院したら
安静第一なので、場合によっては入院するケースも多いです。入院期間は、1日~120日と相当幅広く、個人差が大きいものとなります。入院が長期間になった場合は、相当時間を持て余してしまうので、暇つぶしの道具を絶対に用意しましょう。画面の小さいスマホよりも、iPadやKindle等のタブレットがお勧めです。また、この機会にアマゾンプライムやネットフリックスへ入会してしまうのも良いでしょう。充電器もマストアイテムです。
入院なので当然入院費がかかりますが、健康保険の対象となっているので、実際に支払う金額は3割負担で済みます。1日の入院費を約2万円として、6,000円/日の支払いです。勿論、高額医療費制度の対象なので、お財布の心配はそれ程する必要はありません。
まとめ
以上のことを踏まえると、切迫早産と診断されても過度に焦る必要はありません。切迫早産のうち、実際に早産になる確率は5%以下と言われています。しかしながら、妊娠出産にはトラブルが付き物なので、切迫早産に至った原因を一つずつ克服していく事が重要です。セルフケア出来そうな部分は確実に対処していったほうが良いでしょう。
切迫早産の要因の一つとして挙げられるストレスは比較的コントロールし易い部分だと思います。ストレスが軽減すると子宮の緊張が緩みますので、QOLの上昇を始め様々なトラブルの回避に繋がります。ストレスの緩和には、趣味(インドア)、入浴、日光浴、軽い散歩(切迫早産中は禁忌)、適切な範囲での美食、そして鍼灸やマッサージの活用がお勧めです。
私も切迫早産気味になった時に鍼灸マッサージやったわ~。
良い治療院の見分け方とかあるのかな?
まず第一に国家資格免許の有無。
後は当然だけど妊婦さんを沢山診ている所。
ナルホド。
他にはあるの?
同じ建物で10年以上やっている所かな?
頻繁に名前が変わっていたり、オーナーがコロコロ変わるような所は危ないかも。
「開業年数=信頼度」だからね。
かなりデリケートな施術だから、少しでも不安を感じたら退散しましょう!
わかった!
たくさん調べてみる!
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