2023年4月に薬機法が改正され、ドラッグストアで販売している一般医薬品の一部、特に風邪薬が若干購入しにくくなります。当店は漢方薬店なのでほとんど影響ありませんが、不安になっている方も多いと思うので、分かりやすく解説致します。
薬機法が改正される理由
今回の改定は、「濫用等のおそれのある医薬品」が対象となります。「濫用」とは、一言で説明すると、「薬物依存」の事を指します。かなり昔から言われていた事なのですが、風邪薬等には薬物依存を引き起こす恐れのある成分が含まれており、問題視されていました。今回はこの事を踏まえ、やっと法律が改定された次第です。
濫用のおそれのある成分
以下の6種類が該当します。風邪薬は解熱鎮痛剤、鎮咳去痰薬なので、ほぼ全ての風邪薬にこれらの「濫用を引き起こす成分」が含まれています。因みに、これらを含む市販薬は約450種類です。
- エフェドリン
- コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
- ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)
- ブロムワレリル尿素
- プソイドエフェドリン
- メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)
具体的な商品名
450種類もあるので書ききれませんが、皆様が想像する風邪薬の大半と言っても良いでしょう。小児用の咳止めシロップ等も注意が必要です。
- パブロン
- パブロンゴールドA
- パブロンSゴールド
- エスタック
- プロン錠等
実際、一般使用者には影響があるの?
「購入者が若年者である場合の氏名・年齢の確認のほか、他店舗での購入状況や購入理由等の確認、販売時の数量の制限(原則として一人一包装 単位)などを求めている。」
としています。なお、原則的に薬は代理人が購入することは出来ませんので、注意が必要です。
代わりの薬はあるの?
何と言っても漢方薬がお勧めです。葛根湯、麻黄附子細辛湯、桔梗石膏等、風邪症状に効果的な処方が星の数ほど存在します。当然のことですが、漢方薬も薬ですので副作用のリスクを十分考慮して使用する必要があります。購入する際は個人の考えで選ばず、専門家に相談の上、ご購入ください。
院鳥のお店では西洋薬は売ってないの?
そんな事はないよ。
水虫薬とかは西洋薬の方が圧倒的に効くし、
適材適所だよね。
「漢方薬店」だから、てっきり漢方だけかと思ってた!
他にはある?
医薬品に該当するビタミン剤も結構売れてるよ。
これは漢方薬じゃ補えないからね。
私もたまに服用するし、サプリメントと違って医薬品だからよく効くぜ。
なるほど。
医薬品のビタミン剤もあるんだね。
てっきりビタミン剤って全部サプリメント(食品)だと思ってたよ!
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